障害者雇用の水増しを、監督する立場にある官公庁がしていたことが明らかになりました。
それはそれで問題があり、それについて、実際に積極的に障害者を雇用している企業や障害者団体、NPO法人からいろんな声が出ています。それは当然と思いますが、私は、水増しをせざるを得ない実情もなんとなくわかるような気がします。
実際、私も仕事をしているのですが、私の職場にも以前、障碍者団体の方が障害者の雇用について、お願いに来られたことがあります。その際、人事担当の方が、ウチでは残念ながら雇用することができない、と断っていました。
私の職場は、自然の中での仕事がメインで、障害のある方を雇用しても連れて行ったりするのは困難。事務作業もありますが、実際に働いている私からしても、障害者を雇用するだけの余力がないのは、十分に理解できます。
障害のある子どもがいて、その障害の程度を理解してる私でもそう感じるので、障害者の雇用を増やすというのは、口でいうほど 簡単なことではない、と十分すぎるほど理解できるのです。
なので、今回の官公庁が、障害者雇用の水増しをしていたという事実は、決して許されることではないとは思いますが、その一方でそのむずかしさも理解すべきではないか、と思います。
ただ、親が亡くなったあとの子供の将来を考えると、仕事をして収入を得るというのは必要不可欠です。障害年金をもらうことができますが、障害年金といっても、月々10万円程度ですし。
そのため、これを機に、障害者雇用をさらに増やすための機会になれば、と思っています。