道路交通法が改正され、あおり運転も厳罰化されました。
そのなかで、ドライバーにとって悩ましい点がひとつあります。
それは、車間距離。
あおり運転の定義として、10個の項目があるのですが、その中の一つに、「車間距離を詰める」というのがあります。
それのどこが悩ましい問題なのか、というと、具体的な距離が書かれてないんです。実際、車を運転している方なら経験をしたことがあると思うのですが、ルームミラー越しに見る後続の車が、車間距離を詰めてきてるなぁ、と感じたことがあるのではないでしょうか。しかし、実際に後続の車を運転している本人は、そういった自覚がない、といったケースもあります。
つまり、あおり運転をしているかどうかは、車を運転しているドライバーの感覚によって異なる、ということが生じるわけです。
では、そういった意識の差を縮めるにはどうすれば良いのでしょうか。
警察庁では、距離ではなく、時間で車間距離を意識するよう、呼び掛けています。具体的には、前の車との距離を2秒空けるよう呼び掛けています。
埼玉県で行われている、「0102運動(ゼロイチゼロニ運動)」というものがあります。
「これは、前走車が目印を通過した瞬間を「0(ゼロ)」として、自分のクルマが同じ目印を通過するまでに「2秒以上」数えることができれば、車間距離が2秒以上あることになります。
しかし、「1、2(イチ、ニ)」と数えた場合、実際の2秒間より短いことがあるため、数えるときは「0、1、0、2(ゼロ、イチ、ゼロ、ニ)」と数えることで、ゆとりのある車間を保つことが可能」といった運動です。
あおり運転をしていないのに、あおり運転していた、と指摘されないためにも、一度試してみては?